きほく燈籠祭の花火とは?

きほく燈籠祭と言えば、「大燈籠と花火の競演」。
もっと燈籠祭を楽しんでいただくため、花火についてまとめました。

その1
花火室が担う!テーマに沿った花火の構成
その2
ここが見どころ!大燈籠と花火の海上競演
その3
唯一無二!ここでしかみられない「彩雲孔雀」
最後に 「彩雲孔雀千輪」とは?

その1 花火室が担う!
テーマに沿った花火の構成

燈籠祭の実行委員会にはいくつか担当室がありますが、燈籠祭の花火についてのすべてを担っているのが「花火室」です。要所のプログラムは、花火室が一から構成を考えており、毎年のテーマに沿って、大燈籠を一番輝かせる打ち上げ角度、花火の構成、種類、色になるよう徹底的にこだわって作っています。㈲和田煙火店様ご協力のもと、煙火打揚従事者の資格を持つ「花火室」メンバーが花火の打ち上げにも参加しています。

その2 ここが見どころ!
大燈籠と花火の海上競演

きほく燈籠祭と言えば、大燈籠と花火の競演です。主役はもちろん大燈籠で、毎年のテーマに沿った演出で海上を移動したり、光らせたりするその動きに合わせて花火を打ち上げます。打ち上げるタイミング、開かせるタイミングまですべて計算されているそうです。大燈籠と花火が一体となる瞬間や、山にぶつかって響く花火の爆音などここでしか味わえない迫力満点のプログラムをぜひ会場でご覧ください。

その3 唯一無二!
ここでしかみられない「彩雲孔雀」

〈彩雲孔雀誕生秘話〉
花火室は悩んでいました。打ち上げ場所となる堤防が斜めに折れ曲がっているため、「会場と平行したまっすぐな花火が打ち上げられないなあ」と。この堤防からでもみんなに喜んでもらえる花火はないかと考えていた時、偶然見た海外のある花火の動画からヒントを得て、「彩雲孔雀」が生まれました。

(堤防が折れ曲がっているからこそ、真横に花火を打つことができ、虹を描くように花火を打ち上げることができる)

花火の仕掛けを一から自分たちで作り、試行錯誤すること3年、2011年にお披露目することとなりました。折れ曲がっている堤防だからこそ打ち上げられるこの花火は、打ち上げる角度を緻密に計算し、会場から一番きれいに見えるように打ち上げています。一斉に上がった数十個の花火が夜空に虹をかけ、孔雀が羽を広げたように見えることから「彩雲孔雀」と名付けました。まさに燈籠祭のために考えたここでしかみられない花火です。

最後に 「彩雲孔雀千輪」とは?

彩色千輪と彩雲孔雀の同時打ちが「彩雲孔雀千輪」です。

彩雲孔雀の上に、更に虹を描くように打ち上げる彩色千輪。まさに会場の夜空一面を花火が埋め尽くします。
「花火室」が彩雲孔雀と彩色千輪のバランス、打つ角度や開くタイミングなど、この狭い会場と折れ曲がった堤防を使って、常にどうしたら一番きれいに見えるかにこだわり抜いて考えた花火です。燈籠祭を熟知しているからこそできるのかもしれません。

そして、この花火が燈籠祭で打ち上げられるのも、㈲和田煙火店さんの熟練の技があるからに他ならず、職人によりつくり出される彩色千輪の花火玉と、新しいものを取り入れながらも歴史と伝統を受け継いできた花火師さんがいてくれるからこそです。

この2つが合わさって生まれた「彩雲孔雀千輪」。今年も花火師さんに感謝し、この一瞬の感動を、ぜひ会場でご覧いただければ嬉しいです。

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